Colored Pencil

Reflection and transmission

自分の絵は「印象派」＋「ユトリロ」に「写実主義」を振りかけたような風景画なんですが、実は16〜7世紀のオランダ絵画も結構好きなんですね。
わかりやすく言えばフェルメールの時代ですが、フェルメールも良いけれどこの時期のオランダ静物画がとんでもない。
特にピーテル・クラースとアドリアーン・コールテは派手すぎず静謐で写実的な画風で非常に美しい。

零戦の前に2枚ほど静物画をアップしましたが、やはり上記2人の影響は大きかったですね。
で、今回改めて正統的な静物画を描いてみました。

実は「Feel the Field」描いているころから取りかかってはいたんですね。
色々なものを「あ〜でもない、こ〜でもない」と配置変えたりライティング工夫したりしていたんですが、10日間ぐらいかけてようやく何をどう描くかが決定。
中々決まらないので、この間に零戦描いたりしていたわけです。

最初はこの当時のオランダ絵画に倣って燭台とろうそくでも灯そうかなとも思ったんですが、肝心な燭台もない。
で、どうせなら現代的に・・・と思ってスポットライトタイプのスタンドを配置してみました。
そうすると今度はこれだけだと光量足りなくて絵がはっきりしない。
で、もう一つ白熱灯を持って来てようやく準備完了。

実際に描き始めると速くて、約4日間ぐらいで完成。
本当はもっと描き込むこともできるんですが、集中力が（笑）

まぁ、でも静物画はやっぱり勉強になりますね。
特にこのように「反射」と「透過」の光が多い物は。

原画所在不明